「10代、恐るべしって感じですね。ありがたいですけれども、本当にすごいですよ」 こう話すのは、国内最大の携帯電話向けサイト「モバゲータウン」を運営する、ディー・エヌ・エー(DeNA)の南場智子社長。携帯を自在に操る高校生らの行動に舌を巻く。 「ユーザーの作品を公開するコーナーがあって、そこで高校生が2000ページくらいの小説を平気で書いている。当然パソコンで打って携帯に送っていると思ったら、全部、親指でやっているわけですよ。恐るべしでしょう。私たちの常識では絶対に計り知れない人たちです(笑)」 携帯の小さな番号キーをいつでもどこでも連打し続け、コミュニケーションのすべてを携帯の小さな窓で行うことを厭わない“親指世代”。大人は、奇怪な宇宙人のように映る彼ら彼女らを分かろうとせず、「購買力もないだろう」と放置しがちだ。 だが、親指世代、つまり携帯にどっぷり浸かる10代を中心とする若者は「使える