「ネットではリアルでは言えないことが言える」という言説には、以前から疑問に思っていたんだけど、正確にはこれはネットの特性として言うことではなくて、「普段の人間関係と別の場所なら、普段言えないことが言える」だろう。 たとえば、もはや絶滅している(?)テレクラでは、人生相談に使う女性が多かったという話はよく聞く。宮台真司氏はその辺りを使ってフィールドワークしていたのだろう。またぶらっといった飲み屋や旅行先などで出会った持続しなさそうな関係の相手にも、言えることはある。 ネットでは「普段の人間関係とは違う人間関係が簡単に構築できるが故に普段言えないことが言える」となるのだろう。