◇存続へ署名活動始まる スノーボード・ハーフパイプの五輪選手、青野令選手らを生んだ西日本唯一の屋内ゲレンデ「アクロス重信」(東温市西岡)が、今月末で閉鎖されることになった。 99年に当時国内唯一のハーフパイプコースなどを備えて開業したが、利用者の減少を止められなかった。 閉鎖まで半月ほどとなった14日、アクロスにはそりで遊んだり、熱心にスキーやスノーボードの練習に励む子供の声が響いていた。「第2の青野」を目指し、何度転んでも立ち上がり、ハーフパイプに打ち込む姿も。 青野選手の父・伸之さんが発起人となり、施設存続の署名活動が始まっている。利用者や町民のほか、青野選手のブログを見て署名を郵送してくれた人など、「子供の夢をつなげたい」という共通の思いが24日時点で3000人以上集まっている。伸之さんは2月上旬、署名を中村時広知事に提出し、存続に望みをつなげていく。【篠崎真理子】