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文化と生活に関するislecapeのブックマーク (8)

  • 聴こえますか、アイのウタ。 - kananaka日和

    古代ギリシア、神話の時代の恋の物語です。 頭に山羊の角を持つ半獣神のパンは、森の妖精シュリンクスに恋心を抱いていました。ところが、当のシュリンクスはつれない素振りを取るばかり。ついにある日、勇気をふるったパンがシュリンクスに声をかけたところ、驚いたシュリンクスは逃げ出してしまいました。 川のほとりまで追いつめられたシュリンクスが、彼女の守護神でもある川の神に救いを求めると、川の神は彼女を葦の姿に変えました。どの葦がシュリンクスか見分けられなくなったパンは、いくかの葦を集めて一組の笛を組み立て、失恋の痛手を癒すべくその笛を吹きました。 その音は<風のささやき>として、オリュンポスの神々にも愛でられ、その笛は「パンの笛」を意味する「パンフルート」と呼ばれるようになったのです。 彼がパンフルートを吹き、私はヴィオロンを奏でる。彼が詩を書く傍らで、私は十二色の水彩ペンを走らせる。私たちは、ずっと

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  • 東京の日曜日あるいは辺縁に住むということ - 鰤端末鉄野菜 Brittys Wake

    id:shioyama こと翻訳家の Chris Salzburg さんと渋谷でお茶を飲んだ。以前は Global Voices の日版?(http://jp.globalvoicesonline.org/)日語*1エディターだった Chris さんは、いまはそのポジションからは退かれて、しかし GV には引き続き関わっておられるよし、いま構想中のニュースを扱う新プロジェクトに関連してお問い合わせをいただいていたのだが、わたしが別用あって東京へ出た機会にお話をしようということになった。 Chris さんは、11月のウィキメディア・カンファレンス・ジャパンでのわたしの報告を聴きにきてくださっていて、そのときにお目にはかかれたのだが、座ってゆっくりお話をするのはこれが初めてである。もうひとりウィキメディアンのボランティアの翻訳者を途中から交えて、わたしたちは英語から他の言語へ翻訳をするとい

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  • 冬物語 雪語り: vol.3 イランカラプテ(追記あり)  - kananaka's blog

    稿は2010年1月16日付エントリ『冬物語 雪語り: vol.1 しづかな蒼い雪あかり』、および2010年1月20日付エントリ『冬物語 雪語り: vol.2 ハクチョウといふ巨花を水に置く。』の続編です。エントリごとに独立した話題を取扱っていますが、順番に読み進んで頂いた方が解りやすい部分もあるかと思います。ご了承ください。 「もう故郷の冬を離れて、何十年経つかしら。三十年? いいえ、四十年経つかもしれないわね。」 恩師は懐かしそうに目を細め、唇を結んだ。 すっかり冷めてしまった紅茶のカップに口をつけ、ワタシはやっと口を開く。 「先生は、どうしてそんなに昔のことを覚えていらっしゃるんですか。 ワタシはすぐに忘れちゃう。 昨日あったことも、一週間前の出来事も、下手したら一時間前の出来事だってアヤしいかも」 不意に、先生の口元が少し綻んだ。穏やかな視線がゆっくりなぞるように、ワタシの額から

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  • 冬物語 雪語り: vol.2 ハクチョウといふ巨花を水に置く。 - kananaka日和

    稿は2010年1月16日付エントリ『冬物語 雪語り: vol.1 しづかな蒼い雪あかり』の続編です。エントリごとに独立した話題を取扱っていますが、順番に読み進んで頂いた方が解りやすい部分もあるかと思います。ご了承ください。 ■ハクチョウといふ巨花を水に置く 大人たちはその湖を「ハクチョウの湖」と呼び、子らに教えた。村が新嘗祭の準備を始める頃、鉛色の空を仰ぐと、遠くシベリアからカムチャツカ、オホーツクを経て、サハリン、クリル諸島(千島列島)、北海道と南下した、美しい冬の使者の飛影が目に入る。ハクチョウのような大型冬鳥が作る逆V字の飛行編隊は、前で羽ばたく仲間がつくった気流(翼端渦)を後続の個体がうまく利用することで、群れ全体の体力の消耗を最小限に抑える、彼らの旅の工夫である。毎年多少の数の増減はあるものの、オオハクチョウ、コハクチョウ、ユリカモメ、オナガガモ、マガモの大群が湖畔で羽を休め

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  • 冬物語 雪語り: vol.1 しづかな蒼い雪あかり - kananaka's blog

    今週のお題:雪の日の思い出 「先生は、どちらのご出身ですか?」 昨日までの晴天は何処へやら、今日の東京は一転、雪やみぞれ混じりの生憎の空模様となった。朝のニュースは、予報士たちが口々に「三寒四温」だの「南岸低気圧」だのの解説に忙しい。戸外の冷気から柔らかく遮断されたカフェの一角で、雪の思い出を語り始めた恩師に、思わず尋ねた。 「新潟ですよ」 ワタシと母娘ほども年の差のある先生は、雪片の舞う窓外に向けていた視線を戻し微笑む。 「実際に住んでた期間は、そう長くはないんです。でもね、"ふるさと"と言われて思い出すのは、やはりあの雪国と冬の日海かしら」 関東平野より外の世界で暮らしたことのないワタシにとって、雪国の情景はスクリーンやディスプレイの向うに眺める、遠い世界の出来事に過ぎない。代わりに、辛うじて自分の生活と接点がある海、――「海」という呼称が適切かどうかは甚だ疑問だが――冬の東京湾を、

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  • 信仰をもつということ -  陰陽師的日常

    英会話教室でバイトしているころ、一番驚いたのが、日曜日になるとアメリカ人講師の多くが教会に行くことだった。カトリックもいたし、バプテストやルーテルもいた。なかにはSDAの人もいて、ここだけはほかの人の口調から、微妙にちがっているところらしいことがうかがえた。わたしから見れば、ベジタリアンでコーヒーも口にしない人ぐらいのちがいしかわからなかったのだけれど。 ネットもない時代だったが、英語の説教をしてくれる教会をみんなよく知っていて、料品はどこで買うか、日用品の調達はどこでするか、などの情報と同じように、日で生活するためには必須の情報だったらしい。 日に留学に来ていたり、いったん帰国したのちに改めてやって来たような人たちだから、かならずしもアメリカ人の平均とはいえないのかもしれないのだが、日の女の子とデートするのが大好き、といった感じの人まで、教会にだけはきちんと通っているのだった。こ

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  • 買い忘れても大丈夫!2010年のカレンダーを無料で手に入れよう - はてなニュース

    2010年のカレンダー、あなたはもう用意しましたか?最近ではPCで利用できるカレンダーも色々ありますが、やはり気づいた時にサッと予定を書き込める「紙」のカレンダーは便利ですよね。今回はうっかり買い忘れていても大丈夫、印刷して使えるカレンダー素材を無料でダウンロードできるサイトを集めました。 ■やっぱりシンプルが一番! まずはスケジュールの書き込みなどもしやすい、シンプルなデザインのカレンダーです。 ▽シンプルカレンダー 月ごとのカレンダーを印刷できるのがこちら。デザインはもちろん、サイトの操作もごくシンプルです。 ▽シンプルな2010年カレンダーPDF無料ダウンロード | ウェブスタジオ アラクネ こちらもごくシンプルなカレンダー。「月曜はじまり」「日曜はじまり」など、好みに合わせてダウンロードできます。 ▽2010 年カレンダー - テンプレート - Microsoft Office O

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  • あのひとの棲む国。 - kananaka日和

    神無月も半ばを過ぎた頃、小さな包みが我が家に届いた。差出人欄をあらためると、学生時代にお世話になった今は亡きN先生のお連れ合い、S夫人の端正な筆跡が目に入る。茶色の包み紙をほどくと、はたして中から現れたのは、茨木のり子の『歳月』という詩集であった。 『歳月』は、詩人茨木のり子が最愛の夫・三浦安信への想いを綴った詩集である。 伯母は夫に先立たれた一九七五年五月以降、三十一年の長い歳月の間に四十篇近い詩を書き溜めていたが、それらの詩は自分が生きている間には公表したくなかったようである。 何故生きている間に新しい詩集として出版しないのか以前尋ねたことがあるが、一種のラブレターのようなものなので、ちょっと照れくさいのだという答えであった。 ――p128, 宮崎治「Y」の箱, 『歳月』(2007)花神社 詩人の一周忌に合わせ誕生した遺作集のあとがき―「Y」の箱―を読み、私はこの小さな贈り物の意味を理

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