アフリカ・ソマリア沖で海賊対策のために派遣されている海上自衛隊の護衛艦「さざなみ」が4日午前2時40分(現地時間3日午後8時40分)ごろ、外国船からの要請を受け、接近してくる小型の不審船に大音響を発する装置を使うなどして追い払う対応をとったことが分かった。防衛省が4日、記者会見して明らかにした。派遣部隊が現場海域で不審船とみられる船舶に対処したのは初めて。 同省によると、海自の派遣部隊がソマリア沖・アデン湾で日本関係船舶3隻を護衛しながら西向きに航行していた際、無線で「海賊らしきものに追われている」と数キロ離れた海域を航行するシンガポール船籍の船から通報を受けた。この船は護衛対象ではなかったが、部隊側で確認したところ、南の方から不審な小型船1隻、ボート3隻が近づいてきていたという。「さざなみ」が現場へ向かい不審船をサーチライトで照らした上で、大音響を発する装置を使って現地の言語で海自艦艇