IGRいわて銀河鉄道(菊池秀一社長)は26日、来年4月1日から通勤定期や遠距離の通学定期などの運賃を値下げすると発表した。算定基準の見直しでJR貨物から受け取る線路使用料が増え、累積赤字が本年度で解消される見込みとなったため。通勤定期は50キロ未満の近・中距離区間を最大21・5%値下げする。同社は運賃負担を軽減し、利用者の増加を図りたい考えだ。 同社が通勤・通学定期や普通乗車にかかる全種類の運賃を一度に値下げするのは初めて。同社は2002年の開業以来、利用者が減少(開業前比17・6%減、11年度)。通勤定期運賃の見直しはマイカーから列車通勤への転換を図るのが目的で、近・中距離区間で最大21・5%、平均17・9%引き下げる。