フジヤマ、アサクサ、テンプラ…。そんな定番の日本観光に加え、外国人観光客から「銭湯」が人気を集めている。日本人の利用が減少する中、旅行代理店が外国人の団体ツアーに組み込むほどで、昔ながらの「裸のつきあい」が魅力的に映るよう。2020年五輪の東京開催が決まり、観光客の増加とともに、入浴客も増えそうだが、文化の違いからトラブルになるケースもあり、関係者は異文化理解を促す取り組みに乗り出した。(植木裕香子) ■リアルな日本の生活文化 「ドイツでは水着を着て公衆浴場に入ることが多いので、プールで泳いでいるような気分。だから、裸になって体をきれいに洗い流し、湯船に入る日本の銭湯はすばらしく、リラックスできる」 来日して約1年のドイツ人で、千葉市若葉区の無職、ヨハンナ・シュマックさん(28)は日本の銭湯文化をこう評する。 都内の米国人で、病院検索口コミサイト社長、マイケル・ボブロブさん(50)