いつの頃からか一週間はあっという間に過ぎるようになり、三十一昼夜の塊は瞬く間に移ろい、気が付けば一巡した季節とともに俺はまたひとつ歳をとっている。仕事は相変わらずうまくいかないしプライベートでも特に波はない。俺は今ただただ平坦な日々を消費している。そんな毎日の中で昔と違うのは、肉体の衰えを感じる事だ。抜け毛は増え肌艶はなくなり老眼が進行し全身の疲労感は一日中抜けない。下の方も、下降気味だ。アラフォーともなればいろいろと衰えるのは当たり前なのだろうが、絶対に俺は老けない、などと無条件かつ無根拠に自分を信じ込んでていた二十歳そこそこの頃のマインドを引きずったままの俺としては、自身の老化を目の当たりにするとそれでもやや堪えるのだ。とは言え年齢的にはもはや紛れもない中年であるし、この歳ともなれば何かと衰るのも仕方ない事だとは分かっている。だがこの所その衰え具合が尋常ではないのだ。最近では一日に数度