岩手県大船渡市の戸田公明市長は26日の会見で、低地の木造住宅を高台や内陸などに移転させ、跡地を市が買い上げる案を検討する意向を示した。戸田市長は「これから議論が必要だが、子や孫が同じ思いをしないように今回の教訓を生かしたい」と述べた。 住宅を建てられるエリアを制限するには、市の都市計画審議会に諮り用途地域を変更する必要がある。市民の反応や買い上げにかかる費用など、現時点では不透明な点は多いが、戸田市長は「安全なまちづくりには避けられない。市民の皆さんも同感だろう」との見解を示した。大船渡市では、民家など約3600戸が津波で全半壊した。【銭場裕司】 東日本大震災:夫婦の情、深めた雪 岩手・野田 (20時55分) 福島第1原発:自主避難「政府に不信感」南相馬に残る市民 (20時53分) 東日本大震災:被災跡地の買い取り検討 岩手・大船渡 (20時47分) 東日本大震災:米太平洋司令官が幕