2020年04月15日18:17 カテゴリ科学/文化 「新型コロナで42万人死ぬ」という西浦モデルは荒唐無稽 毎度お騒がせの「8割おじさん」西浦博氏が、今度は「新型コロナで42万人死ぬ」というシミュレーションを発表した。今度は厚労省クラスター対策班としての記者会見なので、これが政府の正式見解と受け取っていいのだろう。それにしては、あまりにもお粗末な計算である。 日本経済新聞によれば、彼のモデルでは実効再生産数を2.5と仮定した場合、60日後に重症患者が累計85万人になり、その49%(約42万人)が死亡すると予測している。 その中身はわからないが、疫学でよく使われるSIRモデルだとこういう結果が出る。これは次のような単純な微分方程式である。R0を基本再生産数、xを感染者、yを治癒者の人口比とすると、 dx/dt=R0(1-x-y)x-x dy/dt=x ここでx+yが十分小さいと仮定すると、