出典:日経情報ストラテジー 2016年10月号 pp.26-29 (記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります) 出荷予定の商品を集めるピッキング作業には、必ず「移動」という動作が伴う。これまでは倉庫内を人が歩き回って、商品を取り出したり詰めたりしていた。だが、この常識が変わろうとしている。最新鋭のロボットや設備を備えた倉庫では、もはや人は歩かない。棚や商品が、作業者の目の前までやって来るからだ。 製造現場で活用されるロボットの1つに、「AGV(エージーブイ)」と呼ぶ自律走行型の無人搬送車がある。例えば、組み立てに必要な部品一式を載せたカゴ車をAGVに連結し、生産ラインの作業者まで搬送することで、作業者が部品を取りに行かなくても済むようにするものだ。 このAGVを、物流現場で活用しようと考えたのが日立物流だった。ピッキングリストに記載された商品の保管棚を、AGVが作業員

