ブックマーク / number.bunshun.jp (22)

  • “松田魂”を受け継ぐ栗原勇蔵。代表レギュラー奪取に懸ける決意。(二宮寿朗)

    松田直樹メモリアルゲームでプレーする栗原勇蔵(写真左)。マリノスではこれまで、井原正巳、小村徳男、松田直樹、中澤佑二と日を代表するCBを輩出してきた。栗原は、その名誉ある系譜に名を連ねることができるか? 雨のち晴れ。 1月22日、日産スタジアム。昨年8月、急性心筋梗塞で亡くなった松田直樹選手の追悼試合が開催され、中村俊輔、川口能活、城彰二ら横浜F・マリノスの現役OB混成チームに、松山雅、そして中田英寿、中山雅史ら2002年の日韓W杯メンバー、元日本代表を中心にした「直樹フレンズ」と豪華メンバーが一堂に会した。 松山雅はゴールが決まると背番号3が刻印されたリストバンドを掲げ、マリノスは松田の代名詞であるヘアバンドを身につけて天に向かって三指を突き上げる。繰り返される「直樹コール」。4万人も集まったスタンドは笑いと拍手に包まれ、天国の松田直樹も笑みを返すように、空はみるみるうちに明るく

    “松田魂”を受け継ぐ栗原勇蔵。代表レギュラー奪取に懸ける決意。(二宮寿朗)
  • ザッケローニを強引に振り向かせる!中澤佑二、マリノスからの逆襲。(二宮寿朗)

    東日大震災のチャリティマッチでの中澤。ザックジャパンに対し、Jリーグ選抜チーム「TEAM AS ONE」は2対1で敗れはしたが、闘莉王をはじめとするDF陣はどちらが代表チームか分からないほどに健闘した 「みんな(守備で)粘り強く頑張ってくれたし、いい勝ち方ができてよかった。今後もこういう戦いを続けていくことが大事になってくる」 東日大震災の影響で中断していたJリーグが1カ月半ぶりに再開。試合巧者の鹿島アントラーズを無失点で抑えた横浜F・マリノスの守備の要・中澤佑二は、淡々とした口調ながらも堅守で勝ち切った試合内容に対して、満足そうな表情を浮かべていた。 制空権の掌握が、この試合のひとつのキーポイントであった。 前半の鹿島はサイドで揺さぶりをかけながら、190cmの長身を誇る新外国人カルロンの高さを活かそうとしてきた。そこで立ちはだかったのが中澤。ボールの落下位置に素早く入ってカルロンを

    ザッケローニを強引に振り向かせる!中澤佑二、マリノスからの逆襲。(二宮寿朗)
  • 日本サッカー界に新たな黒船到来か?清水のゴトビ新監督が起こす革命。(田邊雅之)

    名門大学UCLAで電子工学を学んだゴトビ監督。卒業後は少年サッカーの指導から始まり、後にアヤックス、ロサンゼルス・ギャラクシー、大宮アルディージャ、水原三星などのチームでも強化に携わってきた 「来年のことを言うと鬼が笑う」という諺があるけれど、個人的には来年が楽しみでならない。1月に行われるアジアカップへの期待、香川をはじめとする「欧州組」の動向。そしてもう一つは……清水エスパルスの監督にアフシン・ゴトビ氏(現イラン代表監督)の就任が決まったことだ。 実はゴトビ氏には、数年前に取材をしたことがある。目的は韓国代表でフース・ヒディンク監督の右腕として戦術データの分析を担当していた氏に、ヒディンクマジックの秘密を聞くことだった。インタビューの席上、氏が「今回は特別だよ」と前置きしながら見せてくれた戦術分析の資料は、非常に興味深いものだった。 パワーポイントのファイルをクリックして立ち上がったの

    日本サッカー界に新たな黒船到来か?清水のゴトビ新監督が起こす革命。(田邊雅之)
  • <JFLでの新たな挑戦> 松田直樹 「死ぬ気で、ぶっ飛ばしてやる」(佐藤岳)

    16年間J1の名門クラブを支え、日本代表でも活躍してきた男が、昨年11月、唐突に解雇を告げられた。失意を乗り越え、新たな戦いの場に選んだのはJFL。うっすらと雪化粧のほどこされた信州の山々を背に、偽らざる胸の内を赤裸々に語った。 お好み焼きをつついていると、おもむろに携帯電話が震えた。画面を見ると、松田直樹とある。数時間前、G大阪戦があった万博の競技場で別れたばかりだった。連敗を脱し、久しぶりに明るさを取り戻した松田の顔が浮かぶ。今は午後8時過ぎ。気分良く夕飯にでも繰り出しているはずの時間帯だ。何の用だろう。着信ボタンを押すと、何の前置きもなく、彼は言った。 「切られた」 電話口に恐ろしく無機質な声が響く。一瞬、意味を判別できないでいると、言葉が続いた。 「戦力外。さっき、会社から言われた」 2010年11月27日、それはあまりにも突然の通告だった。 それ以降、しばしの間、人の記憶は混沌

    <JFLでの新たな挑戦> 松田直樹 「死ぬ気で、ぶっ飛ばしてやる」(佐藤岳)
  • 若手に追い出して欲しかった……。松田直樹にみるベテランの存在価値。(二宮寿朗)

    横浜F・マリノスのホームスタジアム、日産スタジアムはブーイングに包まれ、サポーター席からは1人の選手の名前がコールされていた。 2010年シーズンを戦い終え、木村和司監督や嘉悦朗社長がサポーターに向けて挨拶を行なった最終戦のセレモニーは異様な光景となった。 サポーターたちの叫び声によって挨拶の言葉はかき消されていった。 彼らは8位で終戦した今季の成績に、悲しみと怒りの声を挙げていたわけではない。松田直樹を筆頭に山瀬功治、清水範久、坂田大輔、河合竜二といったマリノスを長年支えてきた選手たちが次々と来季の契約非更新を伝えられてクラブを去ることになった事態を嘆くとともに、クラブ側の対処を激しく責めていたのだ。 1995年から16年にもわたってマリノス一筋でプレーし、マリノスが獲得したすべてのタイトルを経験した“ミスターマリノス”こと松田直樹は、唇を震わせ、目を真っ赤にしながら自分に向けられたエン

    若手に追い出して欲しかった……。松田直樹にみるベテランの存在価値。(二宮寿朗)
  • Jリーグの選手は過保護なのか?西村W杯審判員が伝えた意外な事実。(木崎伸也)

    南アW杯で活躍した岡田ジャパンの選手たちは、屈強な相手選手の当たりにも倒れず戦えたように見えた。変えるべきはJリーグでの気持ちなのか身体なのか? 日の選手たちは接触プレーですぐに倒れてしまう。 では、なぜJリーグのときは、すぐに笛を吹くように見えるのだろう? 西村主審はその理由をこう語った。 「日の選手たちは、フィジカルコンタクトがあるとすぐに倒れる。でも、接触があって倒れたら、ルール上、ファウルはファウルなので、レフェリーとしては笛を吹かなければいけないんですよ。それに対して、W杯では選手たちがぶつかられても、体が強いから踏ん張ることができる。だから笛を吹く必要はない。正直、そういう面では、W杯の方が判定するのが楽でした」 選手の体が強いか弱いか――。それが結果的に、W杯とJリーグで笛に違いがあるように見えることにつながった、ということだ。西村主審は日人選手の体が強くなることを願い

    Jリーグの選手は過保護なのか?西村W杯審判員が伝えた意外な事実。(木崎伸也)
  • W杯3戦で岡田監督が手に入れた、「日本サッカー」のリアルなスタイル。(西部謙司)

    2006年7月、イビチャ・オシム氏が代表監督に就任したとき発した「日本代表チームの日化」は、キーワードであり呪縛でもあった。 オシム氏が病に倒れた後、後任の岡田武史監督は「日化」とまでは言わなかったが、日オリジナルのスタイルを模索することに腐心していた。 「接近・展開・連続」 「欧米が10キロ走るなら日は11キロ走る」 「ニアゾーン」 「インナーゾーン」 などなど……日独自のスタイルを見つけるための、様々なコンセプト・ワードが出ては消えていった。結局、岡田監督の掲げた「世界を驚かす」はずの日オリジナルもまた、数々の言葉と同じように泡のように消え去ったのだが。 理想を掲げ、最終的に極めて現実的に処理する岡田監督。 岡田監督は横浜F・マリノスを指揮していたときから“退却戦”の名手だと思っていた。 横浜F・マリノスの監督就任時には攻撃的サッカーを標榜し大胆な理想を語ったが、成績が低迷

    W杯3戦で岡田監督が手に入れた、「日本サッカー」のリアルなスタイル。(西部謙司)
  • ベスト16では誰も満足していない。代表選手たちが語るパラグアイ対策。(矢内由美子)

    27日午前、3週間過ごしたベースキャンプ地のジョージを後にした岡田ジャパンは、一路プレトリアへ向かった。標高1200メートルのこの都市は南アフリカの首都であり、決勝トーナメント1回戦、パラグアイとの試合が行われるロフタス・バースフェルド競技場がある。 夕刻からの練習取材で特に注意して観察したのは、選手から「達成感」が出すぎてはいないかという点だった。 記憶に浮かぶのは2002年だ。トゥルシエジャパンは、今回の岡田ジャパンと同様の「引き分け以上でグループリーグ突破」という条件で第3戦のチュニジア戦に臨み、2-0の快勝で決勝トーナメントに駒を進めた。 ところがこの時点で、監督、選手、マスコミを含め、日全体にある種の「達成感」が漂ってしまったことは否めない。 ノックアウトステージ1回戦のトルコ戦は、不完全燃焼のまま敗戦の瞬間を迎えてしまった。 パラグアイの映像素材を分析し、編集ビデオに。 結論

    ベスト16では誰も満足していない。代表選手たちが語るパラグアイ対策。(矢内由美子)
  • なぜ加地亮は代表を引退したのか?消えぬ情熱とブラジルW杯への夢。(佐藤俊)

    5月10日、南アフリカワールドカップメンバー23名が発表された。そのリストの中に、今季好調を維持していた小野伸二、昨年のJリーグMVPの小笠原満男の名前はなかった。そして、また多くの人が復帰を熱望していた加地亮の名前もなかった。 「代表引退しているんで初めから期待もしてないし、別にどうこう言う気持ちもない。自分の中では、ずいぶん前に整理がついてることなんで。代表に名前が上がったりしたのは嬉しかったですけどね」 加地は、冷静にそう語った。 加地は、ジーコ代表の時、不動の右サイドバックとしてプレーし、ドイツW杯に出場した。オシム監督時にも代表に選出され、アジアカップではレギュラーとしてプレーした。しかし岡田監督になり、2008年5月20日、突然、代表引退を宣言した。それは、あまりにも唐突で不自然だった。 彼にとってサッカーは“仕事”だった。それは家族を養うためのものであり、だからこそ苦しくて

    なぜ加地亮は代表を引退したのか?消えぬ情熱とブラジルW杯への夢。(佐藤俊)
    itaruru
    itaruru 2010/05/17
    僕は加地さんが今でも日本で一番だと思うけどなぁ……
  • 知恵と情熱でチームを牽引する、Jリーグの「名物社長」に注目。(1/2) [Jリーグ観察記] - Jリーグコラム - Number Web - ナンバー

    知恵と情熱でチームを牽引する、 Jリーグの「名物社長」に注目。 木崎伸也 = 文 text by Shinya Kizaki photograph by Masahiro Ura 今季のJ1において、「監督が新しくなったクラブはいくつあるか?」という質問に答えられる人は多いかもしれない。 しかし、「社長が新しくなったクラブは?」と訊かれて、答えられる人はほとんどいないのではないだろうか。 もったいぶっても仕方ないので、すぐに答えを書こう。 横浜F・マリノスでは社長代行を務めていた嘉悦朗(かえつ あきら)氏が正式に社長になり、ヴィッセル神戸では叶屋宏一(かなや こういち)氏が専務取締役から昇格した。つまり、答えは2つである。 これまでJリーグは、犬飼基昭氏(元浦和レッズ社長、現日サッカー協会会長)や溝畑宏氏(元大分トリニータ代表取締役、現観光庁長官)といった名物社長を生み出

  • 鹿島アントラーズ 「揺るぎなき常勝戦略」 ~J史上初3連覇のフロント力~(1/4) [Sports Graphic Number 745] - Jリーグコラム - Number Web - ナンバー

    Jリーグ発足以来、毎年のように優勝争いに絡み、昨季ついに13冠目のタイトルを獲得した。茨城の片田舎にあるクラブが常勝軍団となりえた背景には、“神様”ジーコがもたらしたプロ精神の継承、そしてチームを支えるフロントの驕ることなき緻密な戦略があった。 2009年、暮れ――。 イビチャ・オシムはオーストリアに帰るチケットを手に、11カ月ぶりに訪れた日を離れようとしていた。成田空港のロビーで記者たちに囲まれると、ゆっくりと椅子に腰を下ろしてから語り始めた。老将は話題の中心をJリーグのあるクラブに置いた。 「まさに日的バルセロナという戦い方だ。チームとしてのまとまり方、積極的なプレー、そして試合を勝利で終わらせるためのあのような知性を、日本代表にも持ってほしい」 いつもは辛口で知られるオシムには珍しく、礼賛の言葉が並んだ。「カシマ」という単語が弾むように何度も口をついて出た。 鹿島アントラーズは昨

    itaruru
    itaruru 2010/01/14
    鹿島イズム……確かに独特だけど、計算されてる感じはするよね。そして「情」に厚い。
  • Jリーガーが欧州の主力選手に。“第2のハセベ”はどこにいる?(1/3) [Jリーグ観察記] - Jリーグコラム - Number Web - ナンバー

    Jリーガーが欧州の主力選手に。 “第2のハセベ”はどこにいる? 木崎伸也 = 文 text by Shinya Kizaki photograph by Masahiro Ura 長谷部誠に会うたびに、思うことがある。Jリーグの主力クラスなら、誰でも欧州で活躍しうる時代に突入しようとしている、と。 今、日サッカーのレベルを測るサンプルとして、最もふさわしいのはヴォルフスブルクの長谷部だろう。日本代表の主力ではなかったJリーガーが、渡欧からわずか1年半でドイツ王者になり、今季はチャンピオンズリーグに出場した。 「みんなこっちに来たら、『こんなものか』と思うはずですよ」 これが長谷部の率直な感想である。欧州で成功するために必要な3つの能力とは何か? 筆者がこれまで10人以上の欧州組を取材してきて感じたのは、日人選手はテクニックの基準はクリアしているということだ。フィジカルの弱

  • 湘南ベルマーレ“平成の臥薪嘗胆”。「生きるか死ぬかの500試合」(1/3) [Jリーグ特報] - Jリーグコラム - Number Web - ナンバー

    湘南ベルマーレ“平成の臥薪嘗胆”。 「生きるか死ぬかの500試合」 戸塚啓 = 文 text by Kei Totsuka photograph by NIKKAN SPORTS 早く、早く。まだか、おいっ!  ベンチにいるスタッフと控え選手はもちろん、ベンチサイドのチーム関係者も、両手を拡げて試合終了をアピールする。湘南ベルマーレの11年ぶりのJ1昇格は、ついにカウントダウンへ突入していた。 死地からの力強い生還だった。 ホームの水戸ホーリーホックに20分と21分に立て続けに失点を喫し、あっという間に点差を拡げられてしまう。同時刻に開催されていた4位のヴァンフォーレ甲府対ロアッソ熊戦は、同じ2-0のスコアで甲府がリードしていた。このままでは、勝ち点1差で甲府にJ1昇格の権利を譲ってしまう。 1ボランチの田村雄三が、DFに声をかける。 「下を向くなっ! 3点目を絶対にや

  • Jリーグの監督去就で考える、“日本代表チーム”の立ち位置。(1/2) [杉山茂樹のサッカー道場] - Jリーグコラム - Number Web - ナンバー

    Jリーグの監督去就で考える、 “日本代表チーム”の立ち位置。 杉山茂樹 = 文 text by Shigeki Sugiyama photograph by AFLO (1)浦和 (2)G大阪 (3)鹿島 (4)横浜 (5)名古屋 (6)千葉 (7)清水 (8)FC東京 (9)磐田 (10)川崎F (11)大宮 (12)柏 (13)新潟 (14)京都 (15)広島 (16)大分 (17)神戸 (18)山形 これは、'09シーズンにJ1に所属した18チームの、'08年度の営業収益を順位化したものだ。'09シーズンの年間予算に等しいものだが、これと下に示す'09シーズンの成績とを比較してみると、一部例外はあるにせよ、それぞれの大まかな費用対効果が見えてくる。 (1)鹿島 (2)川崎F (3)G大阪 (4)広島 (5)FC東京 (6)浦和 (7)清水 (8)新潟 (9)名古屋 (10

  • Jリーグでは、なぜ試合後にクールダウンをしないのか?(1/2) [Jリーグ観察記] - Jリーグコラム - Number Web - ナンバー

    Jリーグでは、なぜ試合後に クールダウンをしないのか? 木崎伸也 = 文 text by Shinya Kizaki photograph by Masahiro Ura Jリーグの試合後、ピッチを見ていて、ふと疑問に思った。 「なぜ、日のチームは、クールダウンをしないのか?」試合後のジョギングはブンデスリーガの常識。 筆者が6年間取材したブンデスリーガでは、試合後に選手がランニングシューズに履き替え、芝生の上を10~15分間ジョギングするのがお馴染みの光景だった。「芝生の凹凸がマッサージになる」と言って、下のまま走るチームもあった。 最新の生理学の理論によれば、試合終了のホイッスルから8時間の過ごし方が、その後の疲労回復の速度を決めると言われている。この8時間の間にきちんとビタミンを取り、クールダウンを行えば、48時間(2日間)で100%のコンディションに戻すことが

    itaruru
    itaruru 2009/10/26
    なるほどね、実務よりも選手のパフォーマンスを優先して欲しいモノだけど。
  • 中村がリーガで活躍できる理由と、 過去の日本人FWが失速した原因。[リーガ・エスパニョーラの愉楽] - 欧州サッカーコラム - Number Web - ナンバー

    中嶋亨 = 文 text by Toru Nakajima photograph by Daisuke Nakashima いよいよ開幕が近づいてきたリーガ・エスパニョーラだが、今季は三冠王者バルセロナ、新生レアル・マドリーに加えて、中村俊輔が所属するエスパニョールも大きな注目チームのひとつだ。これまで日人選手が活躍できずにいたリーガ1部で、日最高のMFと称される中村は果たして活躍できるのだろうか。日本代表FWたちはなぜリーガで活躍できなかったのか。 城、西澤、大久保といった日本代表FWたちは、リーガでも十分にプレーできる資質を兼ね備えていた。しかし、彼らは期待されていた程の活躍を披露できずにリーガを去らねばならなかった。 そこには様々な要因があったことだろうが、リーガの土壌の中で絶対的な存在感を発揮できなかったことが最大の要因だろう。日のFW達は技術と俊敏性に優れ、周囲を

  • 移籍新ルール実施で、 Jは弱肉強食の時代に。[NumberEYES] - Jリーグコラム - Number Web - ナンバー

    二宮寿朗 = 文 text by Toshio Ninomiya photograph by Toshiya Kondo Jリーグの新しい移籍ルールが8月1日から「実施段階」に突入する。 国際基準への移行を求めるFIFAの要請と、選手協会側の強い働きかけによって、契約満了となる選手は移籍金ゼロで自由に他クラブへ移籍できることになった。さらに、契約満了の6カ月前からどのクラブとも移籍交渉できることが選手の権利として認められた。 Jリーグでは1月31日を契約の区切りとするのが通例で「6カ月前」なら8月1日が交渉の解禁日にあたる。だが、今年に限って8月1日から2カ月間は他クラブとの交渉を認めないという紳士協定が結ばれている。新ルールは選手間、クラブ間の格差を生む。 '95年のボスマン判決以降、移籍の自由化が世界的な広がりを見せるなか、選手からしてみれば「やっと世界に追いついた」とい

    itaruru
    itaruru 2009/08/13
    共存共栄から弱肉強食へ、新たな局面ですな
  • 久々に現れた守備の逸材、 FC東京の米本拓司。[SCORE CARD] - Jリーグコラム - Number Web - ナンバー

    オシム語録を引用すれば、「水を運ぶ人」ということになるのだろう。最近、特に若い世代を見ていて、守備に才を発揮するボランチの選手が、あまり見られなくなったように思う。かつては、服部年宏、戸田和幸、明神智和、今野泰幸など、その手の選手が比較的コンスタントに登場してきたものだ。 ところが、近ごろでは「自分の仕事はバランスを取ること」などともっともらしい理由をつけ、ただ真ん中に立っているだけの気が利かないボランチが増えた。しかも、それを指導者やマスコミが「バランサー」などと持ち上げてしまうから、なおたちが悪い。確かに、これなら大ケガもしないが、手当もできない。若き守備職人の武器は高速アプローチ。 今年のJ1では開幕当初から、原口元気、山田直輝、大迫勇也ら、10代ルーキーの活躍が目立つ。朗報には違いないが、それが攻撃的なポジションに偏っていることには歪みも感じていた。 このままで大丈夫だろう

    itaruru
    itaruru 2009/08/10
    ねぇ、小椋は?相手を叩きのめすような実効力抜群のアプローチ、積極果敢なパスセレクト、カウンターの起点として機能するだけのプレーヤーになったよ。米本と全く関係ないが。
  • 世界一退屈な街の世界一贅沢なフットボール。[カタール探訪記] - 欧州サッカーコラム - Number Web - ナンバー

    〈日の皆さん、こんにちは。僕の名前はムハンマド、ドーハに住む17歳の高校生です。日のアニメが大好きで、お気に入りは『名探偵コナン』。放送があるとすぐ録画して、月5回は見ています。趣味が高じて1年前から日語を学び始めました。 ところで今度、カタールが日と大事な試合をするそうですね。そこで先日、日語教室のアズマ先生からお願いをされました。 「日から記者が取材に来るから、カタールのことをいろいろと教えてあげてよ」 そういうことなら、お任せください。 数日後、記者さんに会うと身長193cm、体重130kgという僕の巨体に驚いていました。以前は160kgもあったんです。 ちなみに僕は、10歳のころから砲丸投げをしています。1年前には国の代表としてアラブの大会に出ました。優勝したら政府から家と車をもらえたのですが、8位と負けてしまいました。シリア人がとても強かったのです。 勝つ

  • 【W杯アジア最終予選/vs.カタール】 チームが思考不全に陥った時、 本田圭佑が……吠えた![日本代表、2010年への旅] - サッカー日本代表コラム - Number Web - ナンバー

    二宮寿朗 = 文 text by Toshio Ninomiya photograph by Naoya Sanuki ウズベキスタン戦から中3日。W杯出場を決めた日本代表は、ホームのカタール戦では“別チーム”になっていた。 生命線である運動量がないため、連係、連動が生まれるはずもない。パスをつなごうと思ってもチーム全体の足が止まっていて、パスコースがない。相手をひきつけて何とかパスコースを捻出しようと奮闘する中村俊輔が、いらだつような仕草を見せる場面もあった。攻撃の停滞はカタールを勢いづかせ、イージーなミスをしてカウンターを受けるという同じ過ちを繰り返してしまうのである。試合中に修正がきかない、チームそのものの未熟。 確かに、退席処分で指揮を執れなかった岡田武史監督の不在も影響しただろうし、不動のボランチとして君臨する長谷部誠や遠藤保仁が欠場するなどメンバーが入れ替わったことも