米国の金融安定化法案の修正案が下院で可決されたことで、世界の金融市場の信用収縮が多少緩和された。国内の金融圏のドル飢饉事態も、政府が輸出入銀行を通じて50億ドルの追加供給を決めたことで、峠を越すことができた。しかし、世界的な信用危機とこれによる資金硬直、そして実体経済の萎縮に鑑みて、「新たな金融氷河期」という言葉は決して誇張ではない。どの国の市場が金融危機、信用危機の犠牲になるのか、誰も安心できない状況だ。韓国も、外国の資金が流出して、市場が撹乱する可能性に徹底して備えなければならない。 各国政府と中央銀行が、金融危機の自国転移を阻止するために政策手段を総動員しているが、個別の対応には限界がある。国境がほとんど無意味になったグローバル危機には、機敏で強力な国際協力が不可欠だ。韓国政府が、東アジア域内の協力体制を強化するために、韓中日の財務長官会議を推進することも、今回の危機の性格を考慮する