「東アジアサミット参加国18カ国中、中国の盟友は1カ国だけ。そいつも最近裏切りやがった……」 南中国海 / heiyo 上記のなんとも悲しい一言は、2011年11月22日付RFIの記事「東アジアに目を向けてみよう=誰が中国の同盟国なのか?」を転載した軍事論壇のスレタイトル。中国ネット民は「うちの政府、また下手うちやがった!」と騒ぐのがお好きなので、より過激なタイトルに変更されたというわけだ。ま、このあたりの心性は日本も似ていると言えるかもしれない。 とはいえ、2011年のアジア外交はまさに激動と呼ぶにふさわしい。「アジアへの帰還」戦略を打ち出した米国が猛烈な巻き返しをはかる中、なるほど、中国は追い込まれているように感じたとしても不思議ではない。ASEANを舞台に日米中印の猛烈な駆け引きが展開されているアジア外交情勢については、日本メディアの報道も少なくないが、俯瞰した大きな構図はまだ見てい