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  • 絆(きずな)と権力―ガルシア=マルケスとカストロ  - 柄谷行人

    文学と革命の「友情」 意味があった80年代 1982年ノーベル文学賞を受賞したガルシア=マルケスの名声は、スペイン語圏はいうまでもなく、世界中に広がった。“マジック・リアリズム”と呼ばれたその作風が、近代文学(リアリズム)の界域を一気に超えたのである。日でも、80年代にあった文学の活気は、マルケスによって付与されたといっても過言ではない。たとえば、大江健三郎が『同時代ゲーム』を書き、中上健次も『千年の愉楽』を書いた。しかし、当時日でほとんど知られていなかったのは、マルケスがキューバ革命とカストロの独裁を支持し続けたことである。書が探究するのは、その謎である。 カストロはもともと共産党とは関係がなかったが、米国による経済的制裁のため、ソ連の支援に頼るほかなくなった。だが、彼は次第にソ連派となり、また同時に、独裁者となっていった。キューバにロシア中国とは異なる、ラテン・アメリカ流の快活

    iteki
    iteki 2012/05/18
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