スクウェア・エニックス法務知的財産部の大谷友和氏が「懸念すべき権利(特許権を中心に)が見つかったら」と題するセッションを8月25日開催の「CEDEC2016」で実施したので、今回はその模様をレポートしておこう。ゲーム開発における特許を中心とした内容で、特許とは何か、特許侵害とはどういう状況か、そして、侵害状態を回避するためにどうすればいいのかをわかりやすく解説した。 それではまず、「特許」とはなにか。特許とは、権利が認められたアイディアであり、「何かしらの問題を解決していればOK」だという。何かしらの問題とは、ゲームに関しては「面白くなる」などの主観的なものでも認められるそうだ。同時に、模倣や無許諾の使用を排除するものともなる。排除とは、具体的には販売差し止めや、サービス終了だ。もしくは、権利保有者から特許ライセンスを請求される。 続いてゲームにおける特許となりうるケースを紹介した。仮想的