(写真:FotograFFF / Shutterstock.com) 平成27年1月29日、東京地裁である判決が下された。家具販売店イケアがインターネットを介して買物代行ビジネスを行う業者に対して、無断でロゴや商品写真などを使用されたとして、買物代行業者を著作権侵害・商標権侵害・不正競争防止法違反で提訴した事案であり、判決ではこのうち商標権について、タイトルタグ・メタタグに関する侵害が認められている。 本稿では、この事案を通してホームページ上のタイトルタグ・メタタグにおける他社商標の使用に関する問題点を解説する。 以下、東京地裁平成27年1月29日判決・判時2249号86頁を「本判決」という。 メタタグ・タイトルタグとは 事案を説明する前に、まずメタタグ・タイトルタグとは何か、ということを説明したい。 メタタグおよびタイトルタグとは、ウェブサイトを表示するためのHTMLコードであり、メタダ