彼らの強さの理由は…読むほどに切なくなるのだが、 『祖国であるアメリカに忠誠の証明をしたい。俺たちはアメリカ人だ』という気持ちと、 それを国家に許してもらえない 日系二世の当時の境遇に対する相反した状態が生み出したものかもしれない。 「私は何人であるか?」なんて、 祖父も曾祖父も、あるいはずーーーーっと前の代でも日本人である私であればさほど気にもならないだろう。 しかし、アメリカで生を受け育った『日系二世』にとっては、 外見が日本人でも、自分はアメリカ人であるという気持ちを持っていました。 しかし、アメリカと日本という、母国とルーツに当たる二国が戦端を開き、 かつ黄色人種にたいする偏見と差別から、彼らは『敵性国の人間』とレッテルを貼られていました。(ちなみに、同じ枢軸国のドイツ系、イタリア系はこういったお咎めはありませんでした) のみならず、自由をはく奪されて、収容所に入れられる…この気持
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