和歌山市美園町の市立城東中学(284人)は、指やペンで操作できる「タブレットPC」などの情報端末を使った授業を、今年度内にスタートさせる。 国の「フューチャースクール推進事業」の実証研究校に同中が選ばれたのを受けたもので、市は関連予算を開会中の市議会に提出。同市では2007年から全市立小学校にタブレットPCを配備するなどしてきたが、中学校での本格活用は初めて。今後、3か年かけて教育効果の検証を行う。 市教委によると、同中の全教室に電子黒板を設置するほか、全生徒に1台ずつタブレットPCを配備し、事業費は総額約5300万円。英語の授業を中心に活用する予定で、自分の発表を録画しておいて後で改善点を確認したり、動画を利用したりといった、様々なソフトを使った学習が可能。英語の聞き取りや会話の能力の向上などが期待できるという。 同市では、4年前から市立の全小学校に計1300台のタブレットPCを導入