はじめに 軽量マークアップ言語(e.g. Markdown)の中で数式を書くという目的においては、TeX記法がデファクトスタンダードになっている。しかし、軽量マークアップ言語自体の「軽さ」と比較したとき、TeX記法は少し「重い」よな〜、ということを前々から思っていた。 ここで「軽い」ことをもう少ししっかり定義しておくと、「プログラムから見た時の扱いやすさや文法としての単純さよりも、人間にとっての見やすさ書きやすさを重視している」ことという感じになるだろうか。[1] TeX記法もXMLベースのMathMLなどと比べれば圧倒的に軽いのだが、もっと軽くできないものだろうか?特に、僕のようなTeXコードを編集しながら式変形を考えるタイプの人間[2]にとっては、TeX記法でも重すぎると感じることが多い。出てくる記号が多かったり、添え字の添え字のような構造が沢山出てくると、コードは何重にもネストされた