大ざっぱに言えば、 137Cs の 1 回の崩壊では 0.66 MeV の光子が 1 個飛び出し、 134Cs の 1 回の崩壊では 0.6 MeV と 0.8 MeV の光子が 1 個ずつ飛び出すということだ(上の表で 134Cs からの光子の「頻度」を合計するとほぼ 200 % になるのは、光子が二つでているから)。 それだけでも(ベクレルで測った量が等しければ)134Cs から倍くらいの放射線が出てくることは納得できるだろう。 Sv/h で測る放射線の強さ(吸収線量率)は、崩壊で出てくる光子の平均エネルギーに比例する(より正確には光子のエネルギーに依存するエネルギー吸収係数をかける必要があるが、ここではそこまでこだわらなくて十分)。 セシウム 137 の一回の崩壊で出てくる光子のエネルギーを平均すると、 \[ \epsilon_{137}/\rm MeV\simeq 0.662\ti