あなたは、SFCの体育が卒業時までの必修科目であることをご存知ですか――。体育といえば、まず思い浮かぶのはバスケットやサッカーなど一般的に中学高校時代の体育の授業でもやったことのあるスポーツではないだろうか。SFCの体育の授業はそういった「動的」運動科目ばかりでない。クラシックバレエや自律神経訓練法など、SFC生にとっては体育制度がなければ取り組んでみる機会もなかったような授業はたくさんある。 体育専任講師の佐々木三男教授によると、SFCの体育制度は一九九〇年キャンパス設立当初からあったもので、設立時に「自然言語(外国語)」、「人工言語(情報処理)」、「心と体を鍛える」というSFCの三つの中心概念があったと言う。この「心と体を鍛える」概念が、体育科目として今も守られている。体育は「ダイナミック(動的)な体育」と「スタティック(静的)な体育」という二種類に分類される。実際、中高で行われてきた