性能をチューニングできるプライベートブロックチェーン プライベートブロックチェーンと呼ぶ技術があります。一言でいえば「情報システムとして運用されるブロックチェーン」です。その大きな特徴の一つは、耐故障性や耐改ざん性というブロックチェーン技術の特徴を保ちながら性能を追求できることです。 「性能を追求すること」は普通のITではわざわざ説明するまでもないことで、すべてのIT関連技術はその価格帯でのベストな性能を追求した成果が世に出たものと考えていいでしょう。ところがブロックチェーン技術では事情が違います。あえて性能が低くなることを承知の上で仕様を決定している側面があるのです。 ビットコインが遅いのは「仕様」 よく、ビットコインの処理性能は7取引/秒(注1)と言われます。情報システムの水準で見ると決して高い数字ではありませんが、この数字はビットコインの仕様です(正確にいうと仕様上の処理性能上限です