日本には4つの季節があると言われる。それは日本のサッカー界にとっても同じことだ。秋がくればリーグ戦の優勝争いが繰り広げられ、トーナメント戦が開幕する。冬は出会いと別れの季節。Jリーグには新たなルーキーが加わり、十分な経験と才能を兼ね備えた選手は欧州へと旅立って行く。春はJリーグの新たなシーズンの開幕であり、あらゆる可能性が秘められている時期だ。 では夏は? 夏は花火と浴衣の季節、ではない。この時期には決まって、Jリーグと日本サッカー協会との間で、欧州型の春秋制のシーズンを導入するべきだという提案を巡っての舌戦が繰り広げられる。 このコラムを読んでいる方なら、春秋制の提案についてはすでにご存知だろう。過去に何度も耳にした話だからだ。犬飼基昭前会長の頃にも、小倉純二現会長になってからも、JFAは長年にわたってこの案をプッシュしてきた。これに対し、各クラブや選手協会、そしてサポーターは断固とした