ドライブも散歩も好きだが電車の旅がいっとう好きだ。 ぼんやりしているだけでずっと遠くに行けるのは宇宙船のワープみたいだと未だにしみじみ不思議に思うし、もたれかかったドアの窓の外に景色が流れていくのはいつまでも見飽きない。 そうだ、電車旅のよさというのはあの角が丸い窓がついたドアとセットなのではないか。 きっかけは「電車の扉の向こうがお布団だったらいいのにな」 そもそもは旅をするどころか、いち早く家に帰りたいという強い念がきっかけだった。 筆者は毎日往復3時間電車に乗って通勤している。 電車旅は大好きだけれども、しょぼしょぼの目とペコペコのお腹を抱えた会社帰りとなると話は別だ。さらに駅から家までは徒歩15分。最寄駅に着く頃には、もう一歩も歩きたくないと座席にずぶずぶ沈んでいる。 「電車の扉の向こうがお布団だったらいいのにな」 自宅の前にバス停を作るよりもさらに難易度が高そうな願いだが、それで
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