かつて日本経済を牽引した繊維産業の名門、ユニチカが、主力取引銀行に金融支援を要請した。構造改革に取り組むと平成27年3月期連結業績で370億円の最終赤字になり、160億円の債務超過に陥る見通しになったのが理由だ。中国などからの輸入品との競争で経営が悪化する中、安江健治社長は「成長分野への投資が不十分だった」と語った。昭和39年の東京五輪で「東洋の魔女」と呼ばれた女子バレーボール選手を多数輩出し、女優の米倉涼子さんらをマスコットガールに起用して話題を集めた企業に何があったのか−。 ■支援なければ債務超過 「数十億円の営業利益では設備投資も少しずつしかできない。そのスピードは時代が許さない」 金融支援という道を選んだことについて、大阪市内での会見で、安江社長はこう説明した。 金融支援は、借入金を株式に振り替えてもらう方式を採用する。議決権がない代わりに優先して配当を支払う「優先株」を総

