だんだんと寒さが増すこの時期、チーズ好き・ワイン好きがとても楽しみにしているチーズがあります。 それがフランスから輸入される季節限定のチーズ「モンドール」。 スイスとフランスの国境に近い、ジュラ山脈の高地で育てられた牛の牛乳から作られる、ウォッシュタイプのチーズです。カマンベールやパルメジャーノチーズのように切り売りはされていません。 通常、モンドールはエピセアと呼ばれるの木の皮で覆われています。食べるときはチーズの表面をくり抜き、中身をスプーンですくって食べるんです。そう、トロトロと柔らかすぎるため、切り売りできないんです。 一口食べると、エセドアの香りがやわらかに鼻孔を抜け、上品かつ滑らかなチーズの食感が口の中いっぱいに広がります。一度食べたら必ずや虜になる、日本の食材にはない未体験の食感なんです。 さて、このチーズがなぜ「季節限定」かというと、製造時期が決まっているからです。毎年8月