ふられた 僕にとって初めての彼女だったんだ。 彼女が僕と付き合ってくれると言った時、世界は始まったんだ。 嬉しかったよ。本当に嬉しかったよ。 この楽しい毎日がずっと続くと思っていた。 でも3年後、終わりは突然やってきた。 ふられた。 些細なことの積み重ねだったかもしれない。だけど彼女はもう僕との関係を保てないほどのつらさを感じてた。 彼女に別れを告げられて、僕の心は壊れてしまった。悲しみと苦しみと、そして彼女を傷つけてしまったことへの自責の念とで。 死のうと思った。 何日も何も食べずにいた。土砂降りの日の真夜中に川に入っていったこともあった。 でも死ねなかった。全部中途半端。死なない程度にしか何も出来なかった。結局死ぬ勇気もなかったんだ。全部周りの誰かに向けた構って欲しいのポーズだったのだろう。 僕は無様に生き続けた。色を失った灰色の世界で。 何もかもが灰色に見えた。何にも興味がわかず、す