東京電力が「想定外津波」が原因だといい張る福島原発事故。しかし、原子力安全・保安院などによる研究グループが、「想定外津波」が原発の重大事故を招く可能性について調査し、事故の4年も前に詳細な報告書をまとめていたことが注目されています。 グループは、保安院、原子力安全基盤機構(JNES)や東電などの電力会社が2006年に合同で立ち上げた「溢水(いっすい=水があふれること)勉強会」。 「勉強会」は、米国の規制当局がキウォーニー原発を調査し、配管破損による建屋内部の「溢水」が「特に電気機器にかなりの損傷を与える可能性がある」と指摘したことを重要視。インドネシア・スマトラ島沖大地震の津波でインドのマドラス原発の非常用海水ポンプが水没し運転不能になったことを受け、日本の原発の「現状を把握する」ために調査を始めました。 「1分で喪失」 07年1月にまとめた報告書によると、「勉強会」は06年6月に福島第1
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