【97カ月目の福島はいま】「語り部たらん」。詩で綴る奪われたふるさと、表面的な〝復興〟への疑問。双葉町出身の元教師・二階堂晃子さん「語らねば原発事故被害が消えてしまう」 2019/04/27 19:21 「見えない百の物語」(土曜美術社出版販売)という詩集がある。作者は、福島県双葉郡双葉町出身の元教師・二階堂晃子さん(75)=福島県福島市在住=。大切なふるさとを根こそぎ奪った原発事故への怒り、差別を恐れて「福島から来た」と県外で口に出来ない苦悩、国や福島県が進める〝復興〟への疑問、「語り部としての決意」が伝わってくる作品の数々。その中から3篇を紹介しながら、二階堂さんが詩に込めた想いに迫りたい。元号が替わっても原発事故被害は終わらない。それぞれの被害を語り継ぐ事こそ、新たな原発事故被害を防ぐ。 【母の介護で再認識した「ふるさと」の良さ】 映画のセットではない 疫病が流行ったわけではない 限