東北電力は4日、廃炉を決めた女川原発1号機(宮城県)の原子炉建屋で、排水設備から水約900リットルがあふれ出たと発表した。原子炉の制御棒の駆動装置冷却などに使われる水で、建屋内にとどまった。含まれる放射性物質は検出レベル未満で周辺環境に影響はないとしている。人為ミスが原因とみられる。 東北電によると、4日午前10時50分ごろ、配管設備の定期点検終了に伴い配管を水で満たす作業を開始。約20分後、非常用空調機が設置されている地下1階の床などに排水設備から水があふれているのに社員が気付いた。閉めるべき弁が開いていたという。