金属を検査する場合、その材質の特性や形状及びきず検出の程度などによって最も効果的な方法が適用されます。中でも真鍮やステンレスなどを多く用いた圧延棒材や管材それに熱交換器のチューブ等は、非磁性体であることときず検出に厳密性が要求されること、圧延材については、連続生産によて検査時間が短いことなどのため普通の検査方法を用いることが困難であります。 そこでこのような対象物の検査には、渦流探傷法を応用することが最も効果的です。《渦流探傷検査》は、コイルを検査対象物に近づけて交流電流を流すとその対象物の表面近くに渦巻状の電流が発生します。この渦電流を別のコイルで調べて標準品のそれと比較しながら対象物の組成や異物の有無や寸法の合わないものなどを探し出す事が出来ます。 勿論、この検査方法は、磁性体の金属にも応用することができます。(※要御相談)