プロ競技麻雀の世界で、初心者同然の駆け出し女流プロ雀士が、一度は転落しかけた元王者との交流を通じてプロとして成長してゆく様を描く物語。意図的にほぼ毎回必ず、麻雀の戦略上重要なポイントを詳しく解説する場面が描かれており、初級者・中級者のための上達指南書としても作られているのも特色である。この理由として、初級者、中級者に適した理論的な麻雀の指南書がどこにもなく、それならば自分が描くしかないと感じたためだという(第1巻あとがきより)。また、当時としては増加傾向にあった女流プロ競技麻雀界へスポットを当てた作品で、作者にとっての感謝[注 1]も込められている。 後の作品『満潮!ツモクラテス』と世界観を共有している。元々は単行本にして2 - 3巻程度に収める構想であったが連載は実に15巻分にもおよび、15巻あとがきの中で片山は、本作品を自分の代表作として位置づけている。 丘葉 未唯子(おかば みいこ)