満月が地球の影に隠れて暗くなる月食が始まりました。午後8時54分ごろには月全体が隠れる皆既月食となり、雲に遮られない地域では、春の夜空に赤黒く輝く月が12分間にわたって観測できます。 国立天文台によりますと、月は全国で同じ時間の午後7時15分ごろからすでに欠け始め、このあと午後8時54分ごろからおよそ12分間にわたって、月が地球の影にすべて隠れる皆既月食の状態になります。 暗くなった月には地球の大気の層で屈折した僅かな赤い光が当たり、大気中のちりが少なければ月は明るいオレンジ色に、ちりが多ければ黒っぽく見えます。再び元の満月に戻るのは午後10時45分ごろです。 国内で皆既月食が観測されるのは去年10月8日以来半年ぶりで、次に観測できるのは3年後の平成30年1月31日です。 気象庁によりますと、4日夜は北海道と東北、それに沖縄・奄美では多くの地域で晴れているということですが、東日本と西日本は