パラジウム(英: palladium)は原子番号46の元素。元素記号は Pd。白金族元素の1つ。貴金属にも分類される。 特徴・性質[編集] 常温、常圧で安定な結晶構造は、面心立方構造 (fcc)。銀白色の金属(遷移金属)で、比重は12.0、融点は1555 °C(実験条件等により若干値が異なることあり)。希少金属の1つ。 耐食性と柔らかさを持ち、合金の素材として利用。 パラジウムは白金族中で耐酸性が最も弱い。酸化力のある酸(硝酸など)には溶ける。酸化剤が存在すると塩酸にも溶ける。 名称[編集] 名前はこの前年に発見された小惑星パラス (pallas) にちなんだもの[2]。 用途[編集] 自分の体積の935倍もの水素を吸収するため、水素吸蔵合金として利用される。加工のしやすさから電子部品の材料としても使われたが、供給シェアの6割をロシアに依存しており、価格が不安定なことからニッケルなどの金属