プラントル・グロワートの特異点(プラントル・グロワートのとくいてん、英: Prandtl–Glauert Singularity)とは、ルートヴィヒ・プラントルとハーマン・グロワート(英語版)が見いだしたプラントル=グロワートの法則(英語版)における特異点のこと。 物体が気体中を高速移動すると、進行方向では圧縮により圧力と温度が上昇する。速度が音速に近づくと断熱圧縮に近づき高温となるが、音速に達すると急に低下する。これは、圧力係数(圧力を無次元化したもの)[1]の理論式が特異点を持つ、つまり特定の値で無限大に発散してしまうことで表される(実際には圧力係数は有限の値を取る)。 理論式は、Cp :圧力係数(圧縮)、Cp0 :圧力係数(非圧縮)、M :マッハ数のとき、 と表される。この式で、M = 1 のとき(分母がゼロとなるので)Cp は無限大になり、極端な気圧差(高圧と真空)が発生する。 プ