雑誌、書籍の編集現場からWebの制作現場に来て困ったことといえば、校正記号が伝わらないことでした。 校正記号は、書籍、雑誌編集だけでなくカタログやポスター等、広告制作においても暗黙の了解事項と思っていましたから、インターネットビジネスに関わりだした頃、Webデザイナーやエンジニアにその意味をわかってもらうのに苦労しました。 見出しに「トルツメ」の指示を書き込んだところ、指定した文字を削除して詰めるのではなく、イラストレーターのカーニング(文字詰め)のチェックボックスを外し、「ベタ打ち」で仕上がったことがありました。確かに「詰め」を「取る」からトルツメですね。今、思い出すと笑い話です。 ところで、校正記号は「出版社(発注者)から印刷会社・写植会社(受注者)へ」という商取引の関係性のもとに成立しています。「トルツメ」にせよ「Photoシャープに」にせよ、発注者から受注者への一方的な情報伝達のた
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