今月号の玉手箱は加工における工程順序の適否を「座ぐり」を例に考えてみたいと思います。 オーエスジーのコミュニケーションダイヤルによくお問い合わせいただき「もったいないなぁ」と内心、思ってしまうポイントです。 上面にはキャップスクリューの頭をすっぽり収めるための大きな径の「座ぐり加工」が必要です。そしてその下側に伸びたやや小さい径の「穴あけ加工」も必要であることがわかります。 この二つの加工について、どちらを先に行なうかが加工結果にどう影響するのか、比べてみましょう。 穴あけ加工⇒座ぐり加工座ぐり加工での切りくず形状を見るととても長く伸びています。工具全体に巻き付いてしまい、このまま加工を続けるには非常に危険な状態です。すでに穴加工が完了しているため、座ぐり加工としては切りくず分断する作用のある、中心部分での切れ刃としての出番が全くありません。つまり外周寄りの切れ刃だけで切削をすることになり
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