失敗から学べることは多くあります。例えそれが自分の失敗でなくても、失敗を考察することで教訓を得ることができます。そこで今回は有名な設計失敗事例を紹介し、その失敗を考察していきたいと思います。 ドイツの政治家オットー・ビスマルク氏は「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」というの言葉を残しています。それほどの過去の失敗というものは財産なんです。本記事で、過去の歴史的な失敗事例から教訓を学び、あなたの設計ノウハウとして活かしましょう!! 今回紹介する失敗事例は ハイアットリージェンシーホテルで起きた空中通路落下事故です。 設計変更に潜むリスクを考えてみよう 事例説明の前に、まずは問題です。考えてみましょう。 上図の通路は、柱とワッシャ、ナットで支えられています。当初は”設計A案”で進めていましたが、柱が長すぎることや施工もやりづらいことから、柱を分割した”設計B案”に変更しました。これで、材料の
![歴史から学ぼう!! 設計失敗学-ハイアットリージェンシー空中通路落下事故- | しぶちょー技術研究所](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/16de71badb6a8d79e94de749b749847ee53c0ad4/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fsibucho-laboratory.com%2Fwp-content%2Fuploads%2F2020%2F04%2Fknowledge-of-failure-hyattregency-eye-catch.png)