メモ代わりのブログ更新。 「能力」と「意図」は、軍事的脅威を量る際の指標ですが、この2つの関係を指して、「意図ではなく能力に備えよ」というフレーズを聞くことがあります。これについて、故・江畑謙介氏は以下のように指摘されておられます。 ある国が軍事力を行使する可能性、つまり他の国にとって脅威と映るか否かは、その国が抱えている必然性と能力で判断される。 なぜ意図ではなく能力に備えるべきなのでしょうか? A国からB国への侵攻というケースを考えてみましょう。能力と意図の高低によって、3つの分類ができるかと思います。 (1)A国がB国へ侵攻するための能力があったとしても、その意図を持たなければA国はB国の脅威とはならない。 (2)A国がB国に侵攻する意図があっても、能力が伴わなければ、B国が受ける脅威はさしあたり低い。 (3)A国にB国を侵攻する意図も能力もなければ、B国のA国から受ける脅威は非常に