食べ物の味を感じ取っているのは、舌に10000個ほどある「味蕾」と呼ばれる小さな器官です。 そして、その機能は舌の全体でほぼ均一であり、場所による偏りはありません。 結論から言いますと、「うまみ」も舌の全体で均一に感じ取る事ができます。 質問者様がおっしゃっている「甘味は舌先、苦味は舌の奥の部分で感じやすい」というのは、「味覚分布地図」と呼ばれる考え方です。 これは、舌のそれぞれの場所において味覚の感じ方が違う、というもので、長い間一般にも広く信じられており、しばらく前には教科書にも掲載されていました。 しかし、実はこの「味覚分布地図」というのは完全な間違いだったのです。 そもそも、この「味覚分布地図」という説が一般に広く知られるようになったのは、1942年に出版された『実証心理学の歴史における感覚と知覚』という書籍が元になっています。 そのさらに元は、なんと100年以上も前、1901年に
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