議論するときには、自分の意見をできるだけ速く、また繰り返し述べたくなるものです。しかし、もっと効果的に議論のペースを握りたいなら、まずは相手の見解を詳しく説明してもらいましょう。 ある分野やテーマについて、実際はそれほど知識がないにもかかわらず、「熟知している」と豪語する人に対抗する場合、まずは意見を詳しく説明するよう相手に頼んでみるのです。ビジネスブログサイト「Entrepreneur」によると、そうすれば、突っ込みどころがすばやく見つかるばかりか、別の観点を認めさせられる可能性が高くなるそうです。このやり方は、ディベートでしばしば用いられるストローマン論法(議論において、対抗する者の意見を正しく引用しない、歪められた内容にもとづいて反論する、という誤った論法)の逆を行く、スティールマン論法(相手に最善の意見主張をさせた後で、それに反論する方法)のちょっとしたバリエーションです。 ある分