米ニューヨークに進出していた日本発のステーキチェーン「いきなり!ステーキ」が、現地11店舗のうち7店を近く閉店することになった。運営するペッパーフードサービスの米国子会社が14日、発表した。ステーキの本場で勝負を挑んだが、低価格や立ち食いの手軽さといった特徴も日本ほどは浸透しなかった。 2017年2月、ニューヨーク・マンハッタンに米国初店舗をオープン。その後も店を増やしつつ、米ナスダック市場に株式上場を果たすなどして米国市場への浸透を図った。 しかし、ニューヨークの顧客はステーキに非日常的な特別感を求めており、「安く売れば客が入るわけではない」(一瀬邦夫社長)。立ち食いだけだった店にいすを導入したり、チップ制を採り入れたりと工夫を重ねたが、抜本的なテコ入れにはならなかった。 同社は「ブランド力を上げる…