asahi.com（朝日新聞社）：あの日の傷、強さに変わる 性暴力被害者へ歌でエール - 社会新曲の初披露に向け、永吉明香さん（右）と練習する山本恵子さん＝愛知県蒲郡市、遠藤啓生撮影 愛知県を拠点に活動するアマチュアデュオ「ＰＡＮＳＡＫＵ（パンサク）」のボーカル、山本恵子さん（３０）＝同県蒲郡市＝が、性暴力被害の経験を基にした歌「ＳＴＡＮＤ（スタンド）」を作った。同じ被害者に「一人じゃないよ」と伝わりますように――。１３日、大阪市内である性暴力を考えるチャリティーコンサートで披露する。 “時計の針が止まる 私はどこにいるの？” 山本さんの時間は２００４年の夏に止まった。コンビニの駐車場で、車に乗り込んできた男に首を絞められ、人気のない場所に連れて行かれて暴行された。男が去り、「なぜ殺されなかったの。これから、どう生きていけばいいの」と絶望した。事件は、デュオを組む永吉明香さん（３１）＝同＝ら少数の友人と、家族だけの秘密になった。 日常生活に戻っても、ふとした瞬間に戻る記憶に
