19日午前、都内のホテルで渡辺幸弘・プリンスホテル社長から選手に正式に廃部の決定が伝えられた。鈴木貴人主将は「正直すぐに事実を受け入れることが出来ない。今はシーズンを最後までしっかり戦うことが大切だが、アイスホッケー界全体にとっても大変なことになる」と沈痛な表情で話した。ベテランDF・川口寛は「心にぽっかり穴が開いた感じ」とショックを隠しきれない様子。チームは翌日のアジアリーグの試合に備えるため、札幌に移動した。 今回、チームを所有するプリンスホテルの業績がここ数年悪化し、年間約5億円といわれるアイスホッケー部の運営費の維持が難しくなったことや、今回の金融危機で今後の経営環境の見通しがさらに厳しくなると予想されることから廃部に至った。自動車やアメリカンフットボールに続いてアイスホッケーも。不況による影響は日本のスポーツ界全体を大きく揺さぶっている。