■高齢者の外出支援 国土交通省が、低速の電動車両をエコでコンパクトな地域の移動手段として普及させることを目指して取り組んでいる「グリーンスローモビリティ(グリスロ)活用検討に向けた実証調査支援事業」で、茨城県石岡市が本年度の「実証調査地域」の一つに選ばれた。高齢者などの外出機会を増やすため市内2地区でバス型の電動車両の運行実験を実施する。運行期間は11月中旬から3週間程度になる見込みだ。 グリスロは、時速20キロ未満で公道を走行する電動車を活用した移動サービスもしくは、その車両をいう。国交省は本年度の実証調査地域に6都県の7市区(茨城県は石岡市、取手市)を選定し、10日に発表した。 石岡市の事業は「南台地区とばらき台地区をつなぐ地区間生活道路を活用したグリーンモビリティ実証調査」で、集合住宅地の南台(約1770世帯)とばらき台(約610世帯)の2地区で展開する。それぞれ約5・2キロ、50分