仕事クビになったし今日は遠場のマックに行こうかと考えて適当にバスに乗り込んだ。 数年前に自殺した友人がマック好きだったこともあり、色々な場所のマックへ行くのが俺の趣味。 マックは一見どれも同じに見えるが立地や大きさ、地域ごとにひと工夫あり同じながら微妙な変化を楽しめる。 頼むメニューはいつも決まっていて、ホットコーヒーMにソーセージエッグマフィンだ。 思い返せばこれも今は死んでしまった友人の鉄板メニューだった。 さて、バスに乗ってたどり着いた場所は名前すら知らないような駅だった。 案内を見ると駅の中にマックがある。よく見る駅内蔵型マックだ。 いつものように店内を一見して定番メニューを頼み、席に着こうかとした時だった。 自殺した友人がいた。 マジで、俺はトレーを持ったまま固まった。 じっと見て口をあんぐり開け、喜びと悲しみが垂直落下する滝のように吹き出て1秒が5秒に感じられた。 暫くすると友