ソニーが圧力にも屈せずしがみついてきた1つの事業がある。それはリチウムイオン電池事業だ。 平井一夫社長は2月上旬に、同社が電池事業をスマートフォン(スマホ)をはじめとする携帯機器の成長にとって不可欠だと強調した。しかし今、他にも動機があるようだ。 ソニーは16日、電力系統用大規模蓄電システムに使用される電池の将来的な需要にも賭けていることをほのめかした。 ソニーはカナダ最大の電力会社、ハイドロ・ケベック社と主に電力系統用の大規模蓄電システムに関して研究・開発する合弁会社を設立することで合意したと発表した。新会社は今年6月に設立し、本社はケベック州バレンヌに置く予定だという。 ソニーは、太陽光・風力発電など再生可能エネルギーにおける発電量の変動に対する安定化対策として、こうした蓄電システムの需要拡大が見込まれるとの考えを示した。停電や、日本で2011年3月に発生した福島第1原発のよう
■「アメリカは何なんだ……」 そして、26日午前11時過ぎ、安倍は靖国神社へ向かったのだ。 参拝直後、安倍は記者団に力説した。 「靖国神社の鎮霊社にもお参りした。諸外国の人々も含めて戦場で倒れた人々の社だ。中国、韓国の人の気持ちを傷つける考えは毛頭ない。戦場で散った英霊の冥福を祈り、リーダーとして手を合わせることは世界共通のリーダーの姿勢だ」 だが米国大使館と国務省は相次いで声明を発表した。「日本の指導者が近隣諸国との緊張を悪化させるような行動を取ったことに、米政府は失望している」 「アメリカは何なんだ……」 米国の反応を聞いた安倍はこう漏らした。賛成してくれとは言わない。だが同盟国に対して「失望(disappointed)」という表現まで使って批判するのか。自らの行動を理解してくれない米国に対する苛立ちが、安倍のひと言に凝縮されていた。 しかし、苛立っていたのは米国側も同様
●著者プロフィール:藤田正美 「ニューズウィーク日本版」元編集長。東京大学経済学部卒業後、「週刊東洋経済」の記者・編集者として14年間の経験を積む。1985年に「よりグローバルな視点」を求めて「ニューズウィーク日本版」創刊プロジェクトに参加。1994年〜2000年に同誌編集長、2001年〜2004年3月に同誌編集主幹を勤める。2004年4月からはフリーランスとして、インターネットを中心にコラムを執筆するほか、テレビにコメンテーターとして出演。ブログ「藤田正美の世の中まるごと“Observer”」 それにしても、安倍首相はなぜ中国に対してこうも攻撃的なのだろうか。2013年末に靖国神社に参拝し、先日行われた世界経済フォーラム(ダボス会議)では、日本と中国の関係を第一次世界大戦前のイギリスとドイツに例えた。貿易で深い関係にあっても戦争になったという例えにダボス会議の出席者はどよめいたという
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