「従来のサイバーセキュリティー製品は消費者にとって使い勝手のよいものではありません。邪魔になるからです」。シンガポールのスタートアップ、SquareX(スクウェアX)の創業者ヴィヴェク・ラマチャンドラン最高経営責任者(CEO)は語る。「効率性が悪いので、結局アンインストールする人も少なくありません」。 5月10日にシードラウンドで600万米ドル(約8億円)の調達を発表したスクウェアXは、現在一般的なアンチウイルスソフトやファイアウォールとは異なるアプローチのサイバーセキュリティー製品を手がける。「オンラインであることを消費者が恐れないようにする、これがわたしたちのモットーです」とラマチャンドランは説明する。「ダウンロードしたいドキュメントや訪れたいウェブサイトをブロックすることは一切ありません。マルウェアが含まれているような場合であってもです」。 クラウド上で遠隔操作 それなのに、どうして