2024年7月23日のブックマーク (1件)

  • Loula Yorke | ele-king

    「好きなもの 苺 珈琲 花美人 懐手して宇宙見物」——これは物理学者の寺田寅彦が1934年に詠んだとされる有名な、そしていまでも人気ある俳句だ。寺田の時代では、苺にしろコーヒーにしろ一部の文化人や特権階級のものだったはずで、だからまあ、ずいぶん気取った言葉なのだろう。そのエリート視点はともかく、「宇宙見物」という言葉がぼくは長いこと好きだった。が、近年ではその「宇宙見物」をめぐる様相もずいぶん変わってきている。 2016年『ガーディアン』が報じた、SpaceX社を創設したイーロン・マスクの言葉によれば、いま人類にはふたつの選択肢があるそうだ。「ひとつは永遠に地球に留まり、そして不可避な絶滅イベントを迎えること」「もうひとつは宇宙を航行する文明を得て、複数の惑星に住む種族になること」。ほかにも、2021年、11分間の外気圏への旅から戻ったジェフ・ベゾスのBlue Origi社という例がある。

    Loula Yorke | ele-king
    j-u
    j-u 2024/07/23